読書感想文のラインナップ発表!の続報
先日、娘たちの読書感想文を名目に調達した本達を一気に紹介いたします!
(前述の 三浦しおん「秘密の花園」・ドリアン助川「あん」以外のもの)
(注)例によってほとんどが積ん読ですので、タイトル紹介以上の過剰な期待はしないで下さい。
ご存知 吉本ばなな氏のメジャーデビュー作。
お父様が、批評家の故 吉本隆明氏であるということを知ったのは最近のことです(教養がなくてスミマセン)、昔読んだことがあるはずなのだが内容はほとんど覚えていませんw 若手女流作家(当時)の作品ということで、候補になったのでしょうか?
直木賞作家 山田詠美氏の青春小説で。学生さんには好評のようです、こちらもずいぶん前の作品のようですが、今時の女子高生向けにはどうなんでしょうか?
絵本「ろくべえまってろよ」や「兎の目」で有名な児童文学作家ですが、意外にも差別問題など重いテーマを扱った作品を発表したり社会問題への発言も積極的にされていた方のようです。この作品もまた作者のそんな思い入れの強い作品のようです。
ロシアの作家でドストエフスキーやトルストイとほぼ同時期の作家の代表作のひとつだそうです(1860年発表)これらの中では一番ページ数が少ないっていうか、青空文庫に全文上がってますのでコストパフォーマンス重視の方にはお勧めです。
以上、郡山の某女子高のラインナップからのチョイスでした!
かもめのジョナサン完成版 について・・・完全にナメてました!
以前芥川賞作家の玄侑宗久氏がラジオで触れていて気になっていたのですが、この夏の新潮文庫の100冊のラインナップに並んでおり思わず購入してしまいました。
まずタイトルだけだと児童文学のような印象を持ちそうです、かもめの写真がやたらと挟まっており ほとんど絵本のようでサクッと読めるだろうと完全にナメていましたが、読後に色々な疑問が渦を巻き、まるでエヴァンゲリヲン旧劇場版の視聴後のようにw ネットでレビューなどを検索しまくりたい衝動に駆られました!
少なくとも、人生をかもめに例えた寓話であることは明白でしょう。
前半(Peat One・Peat Two)は、ドラゴンボールのダイジェストかって感じに一気に加速していきます。
Peat Threeでは、もはやスピリチュアル or オカルトの域にまで達し、
Peat Four(最終章)で、一気にちゃぶ台が返された、といった感じでしょうか(最後若干の救いはありますが)。
読者の気分(精神状態)によっては勇気付けられる場合もあるかもしれませんが、危ない領域へ連れて行かれそうな怖さも感じます。
また、付け足された最終章で時間とともに形骸化してしていくさまには、今回の震災の記憶のように身の回りに起こった災いや教訓が時間とともに危機感が薄れていくことを思い重ねるかもしれません(僕のように)。
この、ある意味危うい本が40年前も前に大ヒットし、いまだに売れ続けているらしい理由を僕なりに考えてみると・・・
何より、出版当時の翻訳(創訳)者である五木寛之氏の作品批判とも言える解説が掲載されていたことが大きいと思います。つまり、出版から40年を経て作者が誤った読み方を否定するような、いわば「蟹工船」の最終章にソ連邦崩壊的な最終章を付け加えるようなことを五木寛之氏が先回りしてすでに書いていて、日本ではそういう作品として受け入れられていた!と考えると、中島みゆき氏がこの最終章を知らずに「かもめはかもめ」を書いた事実も腑に落ちる・・・かな。
一言で”深い”などと書くと梶原しげる氏に鼻で笑われそうなので、色々考察してみました。
8月咲きのキク開花はじめました
露地の精菱、予定より二週間ほど早く開花始めです、
天気のせいにするのは農家の悪い癖ですが、こればかりは仕方の無い部分もあります。
市場さん、よろしくお願いいたします。
GOSICK RED : 桜庭一樹 は嫌いじゃないです
ピース又吉さん芥川賞受賞おめでとうございます、
○○賞受賞とかに弱い僕はなんだかんだ買っちゃうんだろうなー。
GOSICK RED アニメ化もされ、完結したはずっだたシリーズのまさかの新シリーズということで思わず買ってしまいました。
以前、桜庭一樹氏の悪口見たいな事を書いたように見えたかも知れませんが、そんなことはありません。
以前たまたま(ほぼリアルタイムで)娘と視聴していた深夜アニメ「GOSICK」の原作者が直木賞受賞作家であることを知り(こういうのに弱くてスミマセン)、「GOSICK」シリーズ数巻「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」などを読み、女流作家でなければ書けないような新鮮な世界に触れ、大きな感銘を受けました。直木賞受賞作の「私の男(映画化される?)」のインモラル&マザコン&ファザコン設定が不快だったという事だけです(ほめてない?)
アニメ判GOSICKは、芸術的にキュートな主人公が一見ひ弱そうな男の子と謎解きをしていくコミカルな話・・・のように見えて実は大きな世界の動きに翻弄され成長していく・・・みたいな(うまく伝わってるのか?)壮大なお話です、アニメ最終話放送と同時期に原作シリーズ完結(別のエンディングで)といった、メディアミックスの最先端的な手法でネット上でも盛り上がり、僕も年甲斐もなく祭りに参加している気分で楽しんでいました。
こんな名作アニメにもかかわらず、大量消費される今の作品群の中に埋もれてしまったような形になっているのはとても残念なことです。
アニメ、原作ともにお勧めします!
ディズニープリンセスと幸せの法則 と アナ雪 について
Amazon.co.jp: ディズニープリンセスと幸せの法則 (星海社新書): 荻上 チキ: 本
先日、公民館で少年教室の開講式と”アナと雪の女王”の観賞会がありました。「もしかしたら感想や解説を求められるかもしれない」と思い理論武装のためにこちらの本を購入しましたw
TBSラジオのパーソナリティでもお馴染みの著者です。Amazonのbookレビューにもある(酷評?)ように、タイトルに引かれて購入された方には裏切られた感がハンパ無いかもしれません(ある意味新書のお約束ですが・・・)。以前ライムスター宇多丸氏のラジオ番組で解説していた内容に具体的な図表をつけてより裏付けを強化した内容といった所でしょうか。あらかたアナ雪の解説と背景に終始しており、ある意味僕の需要にはピッタリでした!
podcastで ライムスター宇多丸 氏と デイキャッチの 宮台真司 氏の解説も聞き直し、吹き替え版と字幕版をそれぞれ視聴し直し、may-j と 松たか子バージョンのLet It Goの歌詞をプリントアウト後、準備万端の状態で本番に挑みました。
観賞会終了後、低学年の子からの発声が「長かった」「親に何度も見せられて飽きた~」「眠かった」など衝撃の発言にそれまでのモチベーションがすっかり萎えてしまい(・・・っていうか結局その時間が無かったんですけど)そのまま解散となりましたとさ!
ところで、僕の”アナ雪”の感想はというと・・・需要があればいつか書きますw